歯の構造と虫歯について

西武池袋線 練馬高野台駅北口 徒歩3分 医療法人社団 なか歯科クリニック

院長の中です。

今日は歯の構造と虫歯につきまして、簡単にご説明したいと思います。

目的は患者様にご理解をして頂くことですので、若干異なる表現方法があることや、細かい部分につきましては割愛を致しますのでご了承下さい。

歯はエナメル質、象牙質、歯髄(神経)の3層に分かれています。

下の図のその他の部分は今回ご説明を省きます。

 

歯髄(神経)は神経の幹の部分。(見えにくいですが図の中心の赤い部分)

有り得ませんが仮に触れるとすると、飛び上がるなんてものではないくらい痛いでしょう。

 

象牙質は歯髄(神経)から神経の枝が伸びています。水がキーンとしみたり、甘いものでしみたり、歯ブラシが当たると痛みを感じます。

 

エナメル質には全く神経はありません。

 

このどの部分まで虫歯が進んでいるかによって治療の方法、回数なども大きく変わってきます。

よく歯科健診で聞くC1 C2 C3 は虫歯がどこまで進んでいるかを示しています。

C1・・・エナメル質までの虫歯  

    少し黒く見えるが症状なし

C2・・・象牙質まで進んだ虫歯       

    黒く見え、水や甘いものがしみる

C3・・・歯髄(神経)まで進んだ虫歯    

    大きな穴が空いていて、ズキズキした痛みがある

 

C1の場合は歯ブラシをしっかりしていれば進むことはありませんので多くは経過観察を行い、削らないことが多いです。

当院では初期虫歯のC1の際、レーザーや専用の器具、また高倍率の拡大鏡で虫歯の程度を判定し、削る必要があるかないかを確認致します。

ですので、他院での診断と異なることもございますが、この診断方法は自信を持って行っていますので、私を含め歯科衛生士と知識と技術を共有し、患者様の歯を無駄に削らないように心がけております。

C2の場合は虫歯を削り、金属やプラスチック、セラミックを詰めます。

保険では、金属かプラスチックの選択肢になりますが、歯科治療で金属を使っている国は日本以外あまりなく、体にもアレルギーを起こす可能性もありますので私はお勧めしません。実際、私の口の中には金属は一切入れておらず、セラミックのみで治療をしています。

 

一番奥の歯の治療につきましては虫歯のでき方にもよりますがセラミックが割れることがありますので、金属は選択肢として悪くないと思います。

但し、保険での銀歯ではなく、歯とのなじみもよくアレルギーの出にくい

金やプラチナがお勧めです。

 

C3の場合は菌が歯の内部まで侵入してきていますので神経を取ることになります。この神経の処置につきましてはまた改めてご説明をしたいと思います。

今回はこの辺りで歯科の話を終わらせて頂きます。

 

今、新型ウィルスが流行っています。ますます消毒滅菌に気をつける必要も出てきますし、また関心も高いと思います。

次回は当院が常に治療の水を綺麗に保つシステムを導入している理由についてお話ししたいと思います。

みなさまよう休日を。お仕事の方は休日出勤頑張ってください!