院長インタビュー

患者さん一人ひとりの健康状態を考慮した治療

~練馬高野台で開業された経緯・動機を教えてください。
実際にこの周辺を歩いてみて、環境や雰囲気がとても素敵だったからです。理屈ではなく、直感で決めましたね。

中 久典院長

~開業当初と比べた現在の患者さんのニーズの変化、診療傾向の変化を教えてください。
大きな変化はありませんが、義歯の専門外来を設けていますので、義歯を希望される患者さんが開業当初よりも増えています。
幅広い年齢層の方々に来院していただいていますが、ご家族でいらっしゃる患者さんが多いですね。

~かかりつけ医や定期管理が歯科医院では常識になりつつありますが、患者さんのライフステージ(年齢・立場・職業)に合わせた治療・予防をどのように実践していますか?
患者さん一人ひとりの病気の疾患度、進行性、回復力、生活背景、噛む力の強さ、これから予測される状態を考慮し、歯科衛生士と相談した上で治療を行っています。

~歯科も全身との兼ね合いを要求される時代になりましたが、基礎疾患(高血圧症・高脂血症・糖尿病等)を抱えている患者さんの診診連携について教えてください。
まず、全身疾患の管理ができていない状態での歯科治療はできないため、医科の先生の意見を伺ってから治療を行います。また、順天堂病院の前という立地から、そちらの病院からの紹介で来院される患者さんも多く、全身疾患を抱えている患者さんの割合は多いと思います。

機能性、審美性に優れたBPSデンチャー

 

~先生は高齢者歯科学教室に入局されていますが、現在デンチャーに力を入れていたり訪問診療をされていたりすることに関係していると思います。高齢者歯科学の学びが現在の取り組みに活かされていることを教えてください。
研修医時から、今後高齢の患者さんが増えるため、高齢者歯科の必要性を感じていました。その中で、自分で入れ歯製作を行ったことなども、現在の診療に影響を与えていると思います。

~貴院で提供されているBPSデンチャーと従来の入れ歯の違いを教えてください。また患者さんの評価を教えてください。
BPSデンチャーは患者さんのフルオーダーメイドでの入れ歯の作成が可能です。当院ではIDTデンタルラボラトリーの歯科技工士の岩城さんに立ち会いに来ていただき、患者さん一人ひとりに合った型取り、噛み合わせ、審美性の追及をしています。

ますます需要が高まる訪問歯科

~訪問歯科の意義とやりがい、あるいは苦労されていることを教えてください。
高齢化が進み、寝たきりの患者さんも増えています。その中での死因の上位に肺炎があります。口腔ケアをしっかりすることで誤嚥性肺炎の発症率を下げることができます。私たちは口腔ケアの習慣をつけていただくお手伝いをしたいと考えています。また、むし歯治療、入れ歯の作製も行い、患者さんのQOL(生活の質)向上のお手伝いをしたいと考えています。コミュニケーションを取ることが困難な患者さんの治療は難しい場合もありますね。
最近はケアマネージャーの方から患者さんを紹介されることも多く、月に90~100人の患者さんの診療をしており、訪問歯科の需要の高さを肌で感じています。

患者さんの悩みを解決する

~患者さんとのコミュニケーションで心がけていることを教えてください。
患者さんの話をよくお聞きし、要望や希望、苦しんでいることを把握し、アニメーションソフトを用いたわかりやすい説明を心がけています。その上で、できるだけお悩みを改善できるよう治療に取り組んでいます。

~貴院のスタッフ構成を教えてください。また、スタッフ教育・採用・マネージメントで気をつけていることを教えてください。
歯科医師(私)1名、矯正専門医1名、訪問歯科医師4名、歯科衛生士5名、歯科助手2名、受付1名、訪問歯科コーディネーター1名、役員4名です。
患者さんとのコミュニケーションを大切にし、一人ひとりに寄り添った対応ができるなど、当たり前のことができる人を採用しています。

丁寧な対応・わかりやすい説明を心がけています。

~貴院のスタッフ構成を教えてください。また、スタッフ教育・採用・マネージメントで気をつけていることを教えてください。
歯科医師(私)1名、矯正専門医1名、訪問歯科医師4名、歯科衛生士5名、歯科助手2名、受付1名、訪問歯科コーディネーター1名、役員4名です。
患者さんとのコミュニケーションを大切にし、一人ひとりに寄り添った対応ができるなど、当たり前のことができる人を採用しています。

~貴院にはトリートメントコーディネーターが在籍していますが、具体的にどのようなことを患者さんになさるのでしょうか?そして、歯科医師のどのようなフィーバックがあるのでしょうか。
歯科医師には遠慮して言えないような心の声をしっかりとお聞きし、それを歯科医師に伝えています。その上で、最大限可能な治療を提供しています。

~メンテナンスの時にむし歯と歯周病以外にチェックしていることはございますか?
噛み合わせや歯ぎしりの有無、インレー(詰め物)やFCK(金属の被せ物)がはずれていないか、はずれかけていないか、などのチェックをしています。

~患者さんにメンテナンスを継続的に行ってもらうために、どのような工夫をしていますか?
歯科と全身疾患の関わりなどの情報を提供し、歯科に対する理解を深めていただくことで、患者さんのモチベーション維持に努めています。

~消毒、滅菌で設備費用を投下しているもの、もしくは気をつけていることを教えてください。
当院ではEO水(殺菌水=酸化電位水)を取り入れています。これにより、消毒材料の一元化、環境への配慮ができると考えています。

患者さんの満足度をさらに高めていく

~休みの日は何をされていますか。(趣味、習慣など)
妻と色々なミュージカル、コンサート、旅行などに出かけ、日頃の仕事と違う分野に触れるようにしています。

~歯科大での学びや勤務医時代の経験で、現在の臨床に活かしていることはございますか?
様々な診療体験を経て、「最後まであきらめないこと」が非常に大切だと感じています。関わってくださる方々(患者さん、スタッフ、業者の方など)に誠意を持ち、謙虚に感謝の気持ちを常にもてるよう心がけています。

~歯科医師になろうと思った動機を教えてください。
子どもの頃から、福岡で歯科医師をしている祖父の姿を見ていたことが大きいですね。

患者さんにとって最善の治療を提供します。

~臨床現場で喜びを感じるのは、どのような時ですか?
治療が終わった後、患者さんの笑顔を見られた時ですね。患者さんに喜んでいただけると、医院全体の雰囲気が良くなりますね。

~最後に貴院の今後の展望・展開を教えてください。
まずは当然、患者さんの満足度を高めていくこと、それと同時に働いてくれるスタッフが常にいきいきとして、働きがいや向上心、前向きな心を持った集団になることです。